コラム2023/09/14
札幌での相続不動産の売却
北海道札幌市にある相続問題の相談窓口、さっぽろ相続相談窓口「ワンストップ5」です。今回は札幌で不動産を相続した場合の売却についてコラムを掲載します。
まず、相続した不動産を売却する場合、多くの方が頭に思い描く購入者のイメージは、一般個人の方を想像されるかと思います。
しかし、相続した不動産取引を大きく分けると一般個人向けの購入者を探す他に、買取業者(不動産会社)へ買ってもらう方法の2択に分かれてきます。あまり人気のない地方だと買取業者への売却は難しくなりますが、もちろん札幌市内にある不動産の業者買取は十分可能です。
札幌の不動産に限らず、一般的な相続不動産売却の場合、売却する物件のリフォームや建物を解体して更地売りにする等した上で、個人の購入者を探す方法が考えられます。
しかしながら、早期解決を求められる相続不動産の売却においては、時間がかかる売り方はあまり好まれない傾向にあります。
さらに、手直しするための立替えをどの相続人が行うのかといった問題も生じてきます。リフォームや建物解体等を実施する場合、数百万円の資金が必要になるケースがあり、その費用負担の立替えを相続人間で話をするのは、難しいのではないでしょうか。
一般的に相続した不動産を売却した場合、その売主は『契約不適合責任』を負うことになります。
例えば、札幌にある不動産を相続したケースでも、雨漏り等の欠陥が見つかった場合、売主となった相続人全員が連帯してその欠陥箇所を修補したり、損害を賠償しなければいけません。
しかし、相続人達は、いつまでも長々と相続問題を引きずりたくないため、売買契約の条件として契約不適合責任を免責にして現状のまま引渡したいと考えられる方が圧倒的に多い傾向にあります。さらに相続人の方が札幌に居住していない場合には、物件のある札幌に何回も出向かなければならないことも想定されます。
通常、札幌でも不動産会社が購入する場合には、契約不適合責任を免責にすることが多いですが、個人が買主となる場合には、契約不適合責任を免責にするのは難しいかもしれません。個人が買主となると、一般的には半年とか1年程度の期間、売主としての契約不適合責任を負う必要が出てきます。
相続した札幌の不動産を売却する場合においても、契約不適合責任も問題を回避したいのであれば売却先を不動産業者へ絞った方がいいと考えられます。
相続した不動産の売却先が「個人向け」、「買取業者向け」の場合のメリット・デメリット
・個人向けの場合
メリット:不動産を市場価値で売却することができる。
デメリット:購入希望者を見つけるためにどれくらい時間がかかるか不透明である。
リフォームや建物を解体して更地する費用が発生する場合がある。
・買取業者向け
メリット:購入希望の業者へ売却すればいいためスピード感のある取引ができる。
契約不適合責任を免責にすることができる。
個人の買主よりトラブルが少ない(現況での引渡しが可能である)。
デメリット:個人が買う場合よりも売値が下がる傾向にある(一般的に60%~70%程度)
相続不動産を売却する場合には、「個人向け」か「買取業者向け」か、2択のうちから売却先を決めることになります。この2択のどちらを選ぶかによって、売却手続きが大きく異なりますので、それぞれメリット・デメリットを比較して検討してみてください。
もし、札幌市内の相続不動産でお困りの場合は、さっぽろ相続相談窓口「ワンストップ5」へご相談ください。あらゆる相続における相談から、札幌及び札幌近郊の相続不動産の売却まで私たちがワンストップで解決致します。